庭掃除と剪定ハサミ

大掃除と正月飾りは大晦日にしてはいけない。とあるテレビでやっていたのだけど、どうしても庭の掃除をしたくなったので庭掃除を久しぶりにした。

私の祖父が植木屋さんだったことと田舎ということもあって我が家の庭はわりと広い。夏なら草むしりをするけれど冬の庭のお手入れは落ち葉掃きと枯れ草を剪定すること。庭の草木にはいかにも「庭の木だぞー」主張しているもの(マンリョウリュウノヒゲ)もあればしれーっと生えてる草木(シダ類や苔など)もある。


石積み

庭の掃除は部屋の掃除と違って妙な駆け引きがある。
「この木は落ち葉で埋もれてしまっては見せ場がない。すぐまた落ち葉で埋もれてしまうかもしれないけど。」
「枯れ葉はそのままにしておけばそのうち土になるのだからと掃かないほうがいいようながする。」
「枯れてしまっているからといって根っこから抜いていいとは限らない。とりあえず上の部分を切るだけにしとこかな。」
「この土は掃いたほうがいいのかな。端っこ寄せとくほうがよいのかな。」
などなど。

庭は山に入ってても考えないこと、部屋にいても考えないことを考える境目の場所らしい。部屋の中よりも時間軸がはっきりあるし山よりも人が手をいれていいということになっている。

そういえば自分の剪定ハサミを持っていなかったので近くのホームセンターで買ってきた。ハサミを持ってみるとまた違うかんじに庭がみえてきて。パチン、パチンと手を入れるたびに掃除に緊張感がでてくる。なんだかおかしい。

正月飾りはすでにしめ縄等作成済みなのだけど、剪定ハサミを手にいれたらなんかまた作りたくなってしまった。山に蔓植物をとりにいく。普通のハサミよりもパチンと切れるのでいつもよりもなんだか積極的に薮に入る。ずるずるーと引っ張って引きずって家に持ち帰る。蔓といっても何種類か絡まっていておそらくアケビとフジetc…

南天は庭にたくさんあるので目立たないところにあったものを10房ほどとってきた。
岐阜県郡上で作られているという南天玉に挑戦してみる。実は南天玉を作るのは2回目。
前回よりも大きいものつくってみる。作り方はよく知らないけれど蔓を編んで球体をつくりそこに南天をさす。


ちなみに南天ナンテン)は難を転じる。南天が赤色から黒く変色することから赤字→黒字ということで店先につるすものらしいです。
こちらも剪定ハサミでパチンパチンと。
来年はなにか自分で考えたものつくれるようになったらたのしそう。ということで今年最後の日に剪定ハサミを手に入れたのでした。白くて山にもっていったら目立たないので色ヒモつけたりしてカスタマイズしよ。