12月の山へ

落葉樹の多い裏山では冬になると木の実が目立ちます。毎度明確に目的を持たずに山に通うとこの時期は自然と木の実探しをはじめます。一年以上定期的に山観測を続けていると春は山菜や花、夏は虫、秋は木の実、冬は木の幹と自然と興味がかわっていきます。採取できるものに関しては持ち帰ってきて観察したりしているのですがそれがおわると机の上に放置していました。そうすると雑草や木の実ドライフラワーのようになり面白いので最近は乾燥させる前提で採集しています。ということで前々から木の実穫りを約束していた新里さんを突然誘いおなじみ山師匠に朝からお願いして3人で山へ。せっかくなのでリースを作ろうということになりその材料探し気分で行きました。

【収穫時期】
実に関して材料としては少し手遅れなものも多かったかもしれません。動物たちのご飯だったり枯れてしまったり。採取時期を見極めるにはまだまだ経験値が足りないなと思いました。強度的にも熟す直前の方がよいみたいです。

【収穫場所】
去年と同じ所〜と思って大本命だったサンキライが同じ所にない!まだ早いのかな、、と思いましたがすでにポロポロになった一部がちょこっと残っている。春のワラビ採りの場所は毎度だいたい同じようなとこでとれますが実(木の実でないもの)はやはり移動してしまうんでしょうか。それとも二年生植物だとか?これはまた何度も通わないとです。またムラサキシキブの仲間の木がどうやら今年切られてしまったようでした。里山なのでそんなこともあるようです。。狩猟採集社会だった時代はそうゆう経験値がすごく重要だったんじゃないかと思いをはせてしまいました。リースの材料どころではないですし。種とってきて家の近くで植えたいな〜なんて考えたんですがそれこそ農耕社会じゃないか!と思うのでした。実際ツルウメモドキは畑で栽培していますが肥料など与えているせいか実のつき方が全然違います。

【実の色】
昨年もちょっと調べたのですが赤い実というは結構多いのには訳があってどうらや鳥にとってよく見える色というのが赤という訳らしいです。そういえばうちの庭にも鳥によって撒かれた万両やサンキライといった赤い実の植物があります。他の色の実というのは香りが強かったりしてそうゆうのはほ乳類が察知して食べにくるとか。例えばなにがあるんだろう。黒い実といえばスイカズラヤブミョウガヤブラン、こんど匂いを確認してみようと思います。
【以下採集したもの、発見したもの】
・実…ヒヨドリジョウゴスイカズラヘクソカズラ、アオツヅラフジ、紅白の万両、十両、ノイバラ、ツルウメモドキヤブミョウガ、ラブラン、ムクロジスズメウリ、カラスザンショウ、黒松のまつぼっくり
・枯れ草…ウツギ、クズ、ノコンギク(?)、キツネノマゴ、オミナエシヤマアジサイ
・ほか…ヤマイモの種(天狗の鼻)、スギみたいなコケ、、アズマヤマアザミ、ホオノキの葉、ビワのつぼみ、チャ、ヒイラギ、スギ、サンキライの葉(実が見つからず!)、サルナシ(?)、カラスザンショウの枝(葉が枝ごと落ちる。赤くてきれい)
・近所または庭から→ネコヤナギ、千日紅、オリーブの枝葉、フェイジョアの枝葉、ノイバラ、タイム、ムラサキシキブ

・名前が不明なもの→黄色い枝(黄金ミズキ?)、黄緑色のつぼみの野草、黒い実がなる生っぽい蔓の草

・他、越冬体勢に入った虫→ウラギンシジミの成虫、なにかの蛹、ケバエの幼虫(竜の髭の実をみつけようと草の根元をのぞいたら大量にいた)、とっくり蜂のトックリ
・動物→イノシシが耕した跡、キツツキの穴、シジュウカラジョウビタキ、野良猫(裏山ならでは。)


【ところでリースってなに】
なんかのりでクリスマスリースつくろう!と提案しましがそもそもなんなんだろうかと調べました。由来はもともと装飾品ということなので被るものなんですね。かぶればよかった!
余った材料は種類ごとに束にしてストーブ小屋に放置してきました。来週まで戻らないので変化が楽しみ。ネコヤナギと謎のつぼみをつけた枝はその後が気になるので花器にいれておきました。