道しるべの会 in 太宰府

「道しるべの会」。それはおむすび日本をきっかけに企画されたプロジェクトです。気仙沼大島で何かできるプロジェクトはないだろうかというのが始まりでしたが、気仙沼大島に限らずいろんな土地で開催してみてもおもしろいのでは?ということで現在ふつふつといろんな土地での開催を企てているところです。※開催地募集中

そんな中、個人的に繋がりのあった牟田アトリエ(紹介記事)のアートキャンプ内でアートプログラムをさせてもらえることになったので私は「道しるべの会 in 太宰府」をと考た。

大島では長期の計画でと提案中ですが、一方の太宰府でのアートキャンプは約1日。場所は山かげ亭というお屋敷で太宰府天満宮縁の場所です。

事前に「太宰府」、「山かげ亭」らしいものを相談。そこから考えた「道しるべの会」の開催方法はこんなかんじ。↓

1、「道しるべ」の材料「なぞパーツ」を用意しよう。
  素材、いろんな紙+数種類の原稿用紙、クレヨン、ペン 
  「なぞパーツ」は「未来、むかし、いきもの、機械、地面、空、宇宙」をそれぞれイメージしてみんなで量産。


誰かがそのままつるしちゃった。笑。これで枝から文章が出てきちゃったら面白いな。

※山かげ亭の廊下の壁画には素晴らしい「書」があったり、小説家の森鴎外が滞在したというエピソードがある。また天満宮に祀られている菅原道真公は学問の神様として知られ、たくさんの素晴らしい和歌を残している。そんなことから文字というのは「道しるべの会 in 太宰府」のカギとなるとおもい素材として使った。また、つくったものから物語を書くというのもここではさらに大切。
※「なぞ」とは未知なもの。未知と道という言葉あそびも含んでいる。「みち」をしるすもの。

2、山かげ亭を探索して特別な場所、面白い場所をみつけよう。
山かげ亭はお家の中も面白いけれど、庭、中庭、お茶室などみつける場所がたくさんある。素朴な場所ほど、どんな目線でみつけてきたのか、というところが導かれる側の興味をそった。

3、「なぞパーツ」を合体させて道しるべをつくる。
  方法は「棒みたく立てる」「どこかに貼る」「ひもでつなげる」
  スタート地点からポイントを数カ所つくって導く方法を考えた子もいれば、せっせとひもにパーツを繋げて長い道しるべを作る子もいた。パーツを飛び越えて作っちゃう子ももちろんいる。  

4、探索でみつけた場所に案内できるように「道しるべ」を設置。


5、完成した「道しるべ」から物語を書いてもらう。
 道しるべに含まれた「なぞパーツ」が物語の意外な展開をつくる。グループで協力して道しるべを作った子たちにもそれぞれ物語りを書いてもらったけど、同じ道しるべから違うお話がでてきた。パラレルワールドみたいでおもしろい。

という流れで「道しるべの会」を行った。書いてもらった道しるべの物語、一度私が預かったて読んでみたけどみんながじっくりまたは瞬発的に頭に描いたものが伝わってくるものばかり。牟田アトリエに送って戻そうと思うのだけれどどうやって返すのがよいだろうか、と今迷い中です。

今回工作しながらつくった「道しるべ」のようにいろんな「人」が集まって「道しるべ」になっていったら面白いし、自分自身も誰かの「道しるべ」になれるかもしれない。そこまでいけたらおもしろいな。
素材や流れについてはもっともっと工夫していけるかも、と思うところもあり。さて、これが土地を替え、期間をかえて開催するとどうなっていくのだろうか乞うご期待☆