牟田アトリエ

牟田アトリエ
少し前のことになってしまったけど、太宰府で8月に参加したアートキャンプを主催してくれた牟田アトリエのことを紹介します。場所は太宰府天満宮は目と鼻の先「山かけ亭」というお屋敷。

アートキャンプで私は「道しるべの会 in 太宰府」を開催。キャンプ、ということで二日間を子ども達と過ごした。参加者は3歳〜中学生まで、そしてOB(?)の高校生、それに子ども達に負けない元気のママ達。

ワークショップを進行しつつ、彼ら同士の会話や行動をよくよくみていると気がつくことがいくつかあった。おむすび日本が描いている「人と人のつながり」のヒントがある!そんな一幕が度々みられました。

例えば、同じ年くらいの男の子同士のケンカがはじまったとき。私が牟田さんに声をかけると牟田さんは「だーいじょぶよ。」っといって、はじめっからそこに仲裁にはいろうとはしませんでした。するとすぐに男の子たちよりも年上の女の子がやってきて、何があったのか話を聞き出しました。大人にはできないような真剣な目と言葉で一生懸命話しをする彼女をみて、牟田さんの大丈夫、の意味が分かったのでした。
けれど押し入れに引きこもっちゃった子がいたとき牟田さんがきてとってもやさしい声をかけてやっと押し入れから出てきたことも。牟田さんもさすが。

庭にあった木製の舞台上ではじまったのは寄席?率先して遊びを実行するのは年上の男の子。ちびっこからみたらちょっと大人、けど大人じゃない、そんなところ魅力的なんだろうな。

参加者の中には3才の子もきてくれた。ちびっこよりさらにちびっこ。一生懸命だっこして「そっちにいったらだめよ。」なんて言って、時にちびっこも立派なお姉さんになってた。


ちびっ子、お兄ちゃん、お姉ちゃん、ちょっとその先に私のようなのがいて、牟田さんたちがいて。
牟田アトリエとは美術の教室のことなのだけど、いろんな年の子がいたり、ケンカするような相手がいたりして、しかもまわりの大人達がそれをちゃんと認めてあげている。それがどうゆうことなのか、何をつくっていけるのか。
道しるべの会をとおしてこれからもいろんな土地でみてみたい「人と人のつながり」がはじまりそう。そんな希望をもらった。


天満宮で毎朝8時半〜行われる朝拝にみんなで参加

初めて牟田アトリエと出会ったのは2006年のアジア代表日本というプロジェクトだった。私はこのプロジェクトに参加したことで、学生だった私が描いていた「プロジェクト」という言葉や「ワークショップ」という言葉のイメージをずっと面白いものにかえてもらった。そのとき率先して場に関わって楽しんでいたの牟田アトリエのみなさんだった。「プロジェクト」を用意されたものとして、じゃなくてつくるものとして悩みもしていたし楽しんでもいた。
牟田アトリエの普段の姿の中には面白いプロジェクトの秘密があってそれは今回のキャンプで見かけたような一幕もきっとその一つだと思う。