こよみのよぶね 石巻にて

こよみのよぶねは岐阜で2006年はじまったプロジェクトです。詳しくはこちら→http://www.dnaand.org/yobune.html

そのこよみのよぶね、今年のリーダーは親方こと古川乾提さん(庭師)。親方は庭Japanとして震災後の東北で活動されていました。http://niwajapanproject.blog.shinobi.jp/Category/14/

その活動がご縁で今回石巻でこよみのよぶね実現への動きがはじまりました。親方の指揮の元、鳥取から参加された同じく庭師の川部さんとまた東京のこよみのよぶねのリーダーである中島佑太さん(http://houseof.exblog.jp/)を中心に準備が進められました。岐阜では2と1、東京では数字の0と1が作られました。あわせて2011。

トラックからもはみ出るくらいの1!とか2!とかが移動していく様は岐阜のメンバーからすると見慣れた光景かもししれませんが、初めても観る人は結構びっくりというか戸惑うはず。私も久しぶりにみて思わず「なんだこれ」とワクワクしてしまった。それに庭師である親方や川部さんが使う道具は剪定ばさみだったり園芸用の紐だったりネットだったり。作業服も庭師そのもの。

今回のプロジェクト、全員がちゃんと状況や段取りを把握していなかったりてこともあったのですが、それは誰かが用意した場やシステムから生まれた状況じゃないからこそだったのかもしれない。「とにかくやってみよう」といういろんな人の気持ちがぎゅぎゅぎゅぎゅっと集まって実現されたものに思えた。

本場の岐阜では鵜飼い船にこよみを設置するのだけどここではなんとカヌー!現地で水辺の清掃活動をされている
四万十塾(http://www.40010.net/)のご協力。2艘を繋げてそこに設置。漕ぐのも4名で人力。しかも電気は太陽で充電した電気。手漕ぎでしかも発電機などの音もしないので静かでより幻想的なよぶねとなりました。また、自由にカヌーを操る様には惚れ惚れ。使いこなす、とはこうゆうことか!


スライドショー↓
http://f.hatena.ne.jp/slideshow/omusubi_iwata/koyominoyobuneishinomaki/rss


よぶね当日の朝、スタッフ全員で津波の被災現場である門脇小学校前近辺へ。
石巻には初めて滞在したけれどテレビで散々放送されていた町で知ってるようで知らない土地。津波の被災現場では瓦礫を積んできた防波堤からなのかまだ異臭がしていた。どの場所に立っていてもここは水の中だった、という光景が染み付いているようでどうやってそこに立っていてよいのか分からないような感覚がしてしまった。

そんな中よぶねに参加していて、ああ、こうやって人の気持ちは集まってぎゅっとなっていろんな光景を作って行くのだなと改めて思う二日間でした。

ちなみに東京のこよみのよぶねは
11/20
http://gts-sap.jp/modules/ev_iap/index.php?page=article&storyid=18
[会場]台東区生涯学習センター アトリウム、浅草公会堂 ほか ※入場無料
[点灯式]2011年11月20日(日) 17:00~20:00
[会場]隅田川水上(隅田公園付近)

岐阜のこよみのよぶねは
12/22